夫婦喧嘩で締め出しは違法?
夫婦喧嘩の末、一方がもう一方を自宅から締め出す――こうした行為は感情的にはよくあることかもしれません。しかし法的には、たとえ配偶者が不貞行為をしていたとしても、一方的に鍵を変えるなどして自宅から締め出す行為は、居住権の侵害にあたる可能性があります。
ある裁判例では、夫が不貞をした妻に対して証拠隠滅を防ぐ目的でマンションの鍵を変更し、同時に「今後は2人揃ってでないと入れないようにしよう」と提案しました。妻はこの提案に対して明確な反対をしなかったものの、裁判所は「それだけで居住権の放棄があったとまでは言えない」として、夫の行為を違法と判断し、30万円の損害賠償を命じました。
このように、配偶者の行為に腹が立ったとしても、感情に任せて一方的に締め出すような対応をすると、かえって法的な責任を負うことになりかねません。正当な手続きを踏んで協議を進めることが重要です。
