１　債務整理の種類

　債務整理の種類としては，任意整理，個人再生，自己破産の３つがあります。

　任意整理は，裁判所の手続きによらず，弁護士が各債権者と話し合いをして，無理なく返済できるように返済計画を立てた上で返済を継続する手続きになります。

　個人再生は，裁判所を利用する手続きであり，債務を５分の１程度に減額した上で，返済計画を立て，返済を継続する手続きになります。個人再生は，返済が困難であるが住宅ローンの返済は続けたい場合などに利用します。

　破産の手続きは，裁判所を利用する手続きであり，債務を免責する手続きになります。簡単に言えば借金をチャラにしてもらう手続きです。

２　どのタイミングで弁護士に相談すればいいの？

　毎月の返済が滞るようになれば一度弁護士に相談されたほうがよいです。借金を返済するために借り入れをするような状況であれば，返済は困難な状況であるため，無理な借り入れを繰り返さず，弁護士に相談しましょう。

３　弁護士に相談

　債務整理でご相談に来られたご相談者様から，収入や借金の返済状況をお聞きし，どの手続きを取るべきかといった方針を決定し，その上で，正式に依頼を受けることになります。

４　弁護士に依頼するメリットは？

　依頼をお受けすると，弁護士から各債権者に対して受任通知を送ります。受任通知が各債権者に届くと，各債権者からご依頼者様に対して，支払いの催促の電話などは止まります。業者によっては，お勤めの会社などにも執拗に催促の連絡をしてきます。そのような状況では安心して生活を送ることはできません。返済が難しくなったら，弁護士に依頼をして安心した生活を送れるようにしましょう。

５　手続きはどう進むの？

　個人再生や破産手続きをする場合には，申立書に加えて，住民票や給与明細，家計表，預金通帳，陳述書といった書類を提出する必要があります。その後，裁判官との審尋を経て，破産の決定が出されます。

　裁判所に提出する書類は煩雑であるため，ご自身で対応することは困難であります。弁護士から取得すべき書類についてご案内をし，陳述書は家計表などについては，ご依頼者様から聞き取りをさせていただきながら作成いたします。

６　川西能勢法律事務所の弁護士の特徴

　債権者からの催促を止めるためには，速やかに各債権者に対して，受任通知を送る必要があります。弁護士に依頼をしたものの，一向に着手してくれないため，催促が止まらないといった話を聞くことがあります。その点，当事務所の弁護士は，ご依頼を受けた場合には速やかに受任通知を発送し，安心した生活が送れるよう対応いたします。受任通知が各債権者に届く前であっても，必要であれば各債権者に電話などで受任の連絡をし，ご依頼者様には催促をしないよう注意するなどの柔軟な対応もいたします。

　また，債務整理の手続きが遅れてしまうと，ご依頼者様の再建が遅れることになります。法律事務所の中には，手続きのほとんどを弁護士ではなく事務員が対応しているため，意思の齟齬が生じることによりスムーズに手続きが進まないといったこともあります。当事務所では，手続きの対応は弁護士が主となり対応しており，ご依頼者様と密な意思疎通を図り，できる限り速やかに手続きを進めるよう対応いたします。