弁護士が「合法的ヤクザ」と言われた!?
驚きの裁判例を弁護士が解説
満員電車を降りて人々が足早に動くなか、二人の男性が口論を始めました。
スーツ姿の男性が若者に詰め寄り、威圧的な態度で言い合いに。
若者は恐怖と混乱の中で、スーツの男性の顔面を数回殴ってしまいました。
⚖️ まさかの展開 ― 殴られた相手は弁護士だった
後日、若者のもとに「事務所に来るように」という連絡が入ります。
指定された住所を訪ねると、そこは法律事務所。
驚いたことに、あのときのスーツの男性が弁護士バッジを付けて待っていたのです。
弁護士は若者に確認書への署名を迫り、その内容には――
「損害賠償金 8,155万3,562円」
という途方もない金額が記されていました。
さらに、
「子どもの学費を削ってでも払え」
「親戚中を駆け回って金を集めろ」
といった発言を浴びせ、署名を強要するような態度をとったといいます。
🚨 若者は「脅された」として訴訟へ
若者は恐怖を感じながらも署名を拒否。
その後、「弁護士に脅迫された」として裁判を起こしました。
ところが――裁判所の判断は意外なものでした。
⚖️ 裁判所の判断:脅迫にはあたらない
裁判所は、弁護士の発言が威圧的ではあっても「脅迫」にはあたらないと判断しました。
「恐怖心を抱かせるに至ったとはいえない」
として、若者の訴えを棄却。
つまり、裁判所は「違法な脅迫」とまでは認めなかったのです。
💡 弁護士の見解
この裁判例は、弁護士の発言や交渉態度の**“線引き”**を考えさせられる事案です。
弁護士は依頼者の利益を守るために、時に厳しい言葉で交渉することもあります。
しかし、その態度が相手に「威圧」と受け止められることも少なくありません。
今回のケースでは、裁判所は「強圧的であっても違法な脅迫とはいえない」と判断しましたが、
社会的な印象としては、「弁護士がヤクザのようだった」と受け取られても不思議ではない事案です。
弁護士の立場としては、
- 法的根拠に基づいて冷静に説明する
- 不要な威圧的態度を避ける
ことが求められます。
✅ まとめ
- 弁護士が高額な賠償金を突きつけ、強い言葉で署名を迫ったが、裁判所は脅迫とは認めなかった
- 法的には「違法ではない」としても、倫理的・社会的には疑問が残る
- 弁護士の交渉スタイルと「適正な圧力」の境界線が問われた事案
