裁判官が認定した驚きの過失割合とは?
駐車場から道路に出るとき、つい「今なら行ける」と思って一気に発進してしまうことはありませんか?
しかし、その判断が思わぬ事故につながることがあります。
🚗 事故の状況
ある車が、駐車場の出口で車の途切れるタイミングを待っていました。
車道は片側2車線。
途切れた瞬間に、その車は 第1車線を越えて第2車線に進入 します。
ところが、第2車線を走行していた車と接触。
駐車場から出た車の方が明らかに危険な動きをしたようにも見えます。
⚖️ 裁判所の判断
裁判官は次のように判断しました。
- 駐車場から道路に出る車は、まず 第1車線の安全確認を優先すべき
- 第2車線に直接進入するのは危険であり、基本的に大きな過失がある
- ただし、第2車線の車も 十分に前方を注視していれば回避できた可能性がある
そのため、次のような過失割合が認定されました。
- 駐車場から出た車:90%
- 第2車線を走行していた車:10%
💡 ポイントと考察
この事例のポイントは、「確認は容易で予測できた」という裁判所の評価です。
つまり、第2車線の車も、「駐車場から車が飛び出してくるかもしれない」と考えるべきだったということ。
一方で、駐車場から出た車は 一気に第2車線へ出たこと自体が極めて危険 であり、基本過失の大部分を占めています。
✅ まとめ
- 駐車場から出る際は、まず 第1車線をしっかり確認
- いきなり第2車線まで進入すると、過失が9割になることも
- ただし、走行車にも「予測できた」という理由で一部過失が認められることがある


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